クリアファイルの印刷に関して

クリアファイルの印刷は、仕上がった状態ではなく開いた状態で印刷を行います。
その為、表面と背面を1度で印刷することができます。
また、印刷面は仕上がった際の内側となる面に印刷を致します。(4Cカラー+白の順番で印刷)
溶着部分への印刷も可能ですが、超音波での溶着時に乾いたインクの粉末が内側に残ることがございます。

※背面部分の印刷を表面から見せたい、などの場合は原稿(ラフ案でも構いません)と一緒にお問い合わせください。
 お見積もりさせて頂きます。

白印刷が必要なワケは?

■白印刷を行う理由

クリアファイルの印刷は5色(4色カラー+白)印刷が基本となります。
透明のPP(ポリプロピレン)にカラー印刷を行っただけでは、色が透き通ったままの印刷物となってしまいますが、
カラー印刷後に白インキをのせることで紙に印刷したようなはっきりとした見栄えに仕上げることができます。

ご入稿データは、カラーデータと白印刷を予定するデータ(白版データ)とでレイヤーを分けて作成して下さい。
白版データもご希望に合わせて部分的なデータにする等自由に作成頂けます。



■白印刷の役割

1)絵柄の中の【白】を表現します。
白い紙に印刷する場合、絵柄の白い部分は紙の色の白を使いますが、クリアファイルは透明のPP(ポリプロピレン)に
印刷をかけますのでカラー印刷とは別に白印刷をかけないとデータ上で白い部分は透明な仕上がりとなってしまいます。
そのため写真やイラストの後ろには基本的に白印刷をする必要がございます。

2)絵柄を透けにくくします。
白印刷に使用する白インキは不透明インキになりますので、カラー印刷の上から白印刷をかけることによって
絵柄を透けにくく、はっきりと見せることが出来ます。
※ただし、白印刷をしても完全に不透明にすることはできません。

白印刷の網点の再現性に関して

弊社では、白インキを限界ギリギリまで厚く盛って印刷をしております。
これは白ベタが濃く出て、印刷物をはっきりと見せることができる反面、グラデーションや網点の表現性が非常に悪く、
ムラができたり網点が潰れてうまく表現されないという難点がございます。
デザインによって白インキでグラデーションや網点での表現をご希望の場合、データ通りに印刷を進めることは可能ですが、
イメージ通りの仕上がりを保証することはできませんので、予めご了承くださいませ。

クリアファイルのお取り扱いに関するご注意

クリアファイルに「印刷物」を挟み込んでご使用になる場合、クリアファイルがカールする現象が起きる可能性がございます。 これは、PP素材(ポリプロピレン)が一般の油性インキに含まれるVOC(揮発性有機化合物)と化学反応を起こすためです。
上記は弊社商品に限らず、PPで作られたほとんどのクリアファイルに共通する性質となります。クリアファイルと他の印刷物をセットする際は、十分にご注意ください。

クリアファイル、カール現象

〈下記のような状況の場合、起こりやすくなります〉

①一般のオフセット印刷またはインクジェットプリンタで印刷した印刷物で、十分に乾燥していないものを挟んだ場合
②箱や物置などの密閉空間で①のような印刷物と一緒に保管した場合
③印刷から十分に時間をおいても、冊子や積み重ねた状態で保管している場合
④湿気が多い場合

このウインドウを閉じる